三浦しをん「仏果を得ず」
文楽の世界を描く物語です。若手の大夫である主人公の健。高校生の時に修学旅行で文楽を観た時から、文楽の、特に大夫の虜になってしまいます。修行を重ねる健。ある時、三味線の兎一郎と強制的にコンビを組まされてしまうのですが…
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文楽のことを何も知らなかったので、この本を読みながら、文楽の世界を学ぶことができました。
文楽の舞台は一度も観たことが無いのですが、物語を読むと、なぜかその情景が目に浮かぶようでした。
主人公の大夫としての情熱、そして恋愛も。一途で一生懸命で好感が持てました。
サクサク読めて、とにかくおもしろかったです。