本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

三浦しをん「舟を編む」

 

三浦しをん舟を編む


辞書作りの編集者の荒木は、監修者である松本と一緒に新しい辞書作りを企画していました。しかし、荒木は定年を迎えてしまうため、社内で自分の後継者を探すことになります。そして見つけたのが主人公の"まじめ"なのです。


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新しい言葉や聞き慣れない言葉に常にアンテナを張り、用語採集をしては、新しい辞書や改訂版に載せるかどうか検討する。その繰り返し。


時代と共に新しい言葉が生まれたり、元からある言葉でも使う時の意味合いが変化したり…と終わりがない作業ですよね。汗

 

辞書を作っている人がいる…

 

今まで気にも留めたことが無かったのですが、この本がおもしろくて、辞書作りの仕事にとても興味が持てました。

 

また、言葉の奥深さにも興味が持てました。


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辞書は言葉の海を渡る舟だ。
ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。

もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。

心に残った言葉です。