本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

読んだ本の記録

水野敬也「夢をかなえるゾウ0」

水野敬也「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」 自分に自信が無く、将来の夢だと胸を張って言えるようなことも無い、主人公。そんな彼のもとに現れた、ガネーシャとガネーシャのペットのバク。主人公が無欲なことに驚きつつも、夢の見つけ方を…

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」 似たような手口の殺人事件が起きていた。被害者は犯罪歴がある者ばかり。この事件のために結成されたチームには、かつてホテル・コルテシア東京で二度の潜入捜査をした、新田も含まれていた。捜査をする中で、次の殺人事件…

朝井リョウ「世にも奇妙な物語」

朝井リョウ「世にも奇妙な物語」 5つの物語からなる本。第1話「シェアハウさない」、第2話「リア充裁判」、第3話「立て!金次郎」、第4話「13.5文字しか集中してよめな」、第5話「脇役バトルロワイアル」。後味がなんとも不穏な物語。 *** なん…

柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」

柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」 夫婦仲は悪くないのだが、セックスレスに悩む、主人公の初美。満たされない初美は、頭の中が変な妄想でいっぱいに…。 *** 読みやすいため、あっという間に読み終わりました。 主人公はまじめに悩んでいるのですが、…

角田光代「月と雷」

角田光代「月と雷」 子供時代、母親と二人で、全国を転々としながら暮らしてきた智。母親を拾ってくれた様々な人と共同生活をする中で、ずっと忘れられない女の子がいる。一時一緒に暮らしていた、同じ年の泰子という女の子。一方、泰子は智とその母親に自分…

朱野帰子「駅物語」

朱野帰子「駅物語」 鉄道会社に就職し、東京駅で働く主人公の若菜直。直の目的は、かつて駅で自分に手を差し伸べてくれた5人の恩人を探すこと。 *** 表紙がきれいで手に取った本。 若者が助け合いながら成長していく物語。 トラウマになってしまうような…

原田マハ「まぐだら屋のマリア」

原田マハ「まぐだら屋のマリア」 東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭の偽装事件を機にすべてを失う。紫紋は人生の終わりの地を求めてさまよい、尽果というバス停に降り立った。その場所で、美人店主マリアが営む”まぐだら屋”という…

垣谷美雨「結婚相手は抽選で」

垣谷美雨「結婚相手は抽選で」 少子化対策のために、国が抽選見合い結婚法を強行で実施。抽選で勝手に決められた相手と結婚するか、罰則を受けるかを選ばなければなりません…。 *** おもしろかったです。 現実ではこんな結婚制度はありませんが、この制度…

ビートたけし「アナログ」

ビートたけし「アナログ」 お互いに素性も連絡先も知らない2人の恋愛の物語。 *** 読みやすい恋愛小説でした。 デジタル時代は気持ちが無くても繋がっていられる。 アナログ時代は気持ちが全て。気持ちが無いと繋がっていられない。 そう思うと 尊い。

又吉直樹「劇場」

又吉直樹「劇場」 大阪から上京し、劇団を立ち上げた主人公の永田と、青森から上京した大学生の沙希。それぞれが夢を抱きながら東京で出会う。永田の演劇は酷評の嵐で、ついには劇団員にまで見放されてしまうのだが…。 *** 「火花」でのお笑いと今回の演…

又吉直樹「火花」

又吉直樹「火花」 売れないお笑い芸人の徳永が、先輩芸人の神谷と出会う。神谷の伝記を書くことになり、共に過ごすことが増えた二人だが…。 *** お笑い芸人の物語。 最後の終わり方は、う~ん…という感じでした。

村田紗耶香「コンビニ人間」

村田紗耶香「コンビニ人間」 大学卒業後に就職せずに18年間コンビニでバイトを続ける主人公の古倉恵子。恋人もいない。結婚もしない。コンビニが彼女の全て。ある日、婚活目的でバイトを始めた白羽に、そんな生き方は恥ずかしいと突きつけられる。 *** …

恩田陸「蜜蜂と遠雷」

恩田陸「蜜蜂と遠雷」 ピアノコンクールの物語。天才少女としてデビューしたのに、母親の死がきっかけでピアノが弾けなくなった亜夜。楽器店のサラリーマンの明石。優勝候補のマサル。自宅にピアノすらないのにピアノの天才の塵。それぞれの物語。 *** な…

水野敬也「大金星」

水野敬也「大金星」 女性からモテるには?彼女を作るには?という感じの物語。 *** 女性からしたらゴミみたいな男が登場します。登場人物のキャラクターが面白くて読みやすかったのですが、途中で終わっています。続きが気になりますが、書かれていません…

寺地はるな「水を縫う」

寺地はるな「水を縫う」 男だけど手芸が好きな高校一年生の清澄(きよすみ)。女だけど、かわいい物が嫌いな、清澄の姉の水青(みお)。「やめとき」が口癖の母、さつ子。女だから男だからという価値観で育てられた祖母の文枝。父親だけど全く父親になれない父の…

東野圭吾「マスカレード・ナイト」

東野圭吾「マスカレード・ナイト」 マンションで女性が死亡する殺人事件が起き、刑事たちは捜査をしていました。犯人はまだ特定できていません。そんな中、警視庁に一通の手紙が届きました。”12月31日午後11時 ホテル・コルテシア東京カウントダウンパ…

東野圭吾「マスカレード・ホテル」

東野圭吾「マスカレード・ホテル」 連続殺人と思われる事件が続いていました。犯人はまだ特定できていません。しかし、今までに起きた事件の暗号から、刑事たちは次の殺人事件が高級ホテルである、コルテシア東京で10日以内に起こると確信し、ホテル関係者…

原田マハ「リボルバー」

原田マハ「リボルバー」 ある日、パリにある小さなオークションハウスに、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれます。血を吸ったかのような赤錆に覆われた、ただならぬリボルバーの真相を求めて、主人公の冴はゴッホとゴーギャンの軌跡を追い求めることと…

北村薫「スキップ」

北村薫「スキップ」 17歳の高校2年生だった主人公の真理子が、仮眠をとって目覚めたら、42歳になっていました。どうやら自分は結婚しているらしく、自分と同じ年齢である17歳の娘もいるようです。25年もの時間を一瞬で跳び越えてしまい、戸惑い、失…

川村元気「世界から猫が消えたなら」

川村元気「世界から猫が消えたなら」 体調不良を市販のかぜ薬でごまかしながら、仕事を続けていた主人公。2週間経っても治らなかったため、病院へ行くと、脳腫瘍ステージ4と知らされます。余命は長くて1年、ともすれば1週間後すら怪しいと言われ、主人公…

今村夏子「むらさきのスカートの女」

今村夏子「むらさきのスカートの女」 近所に少し変わり者の「むらさきのスカートの女」と呼ばれる人がいる。「わたし」である自称「黄色いカーディガンの女」は、その女のことが気になって仕方がない。常日頃観察し、家の場所、仕事の有無や今までの職歴、い…

辻村深月「ツナグ 想い人の心得」

辻村深月「ツナグ 想い人の心得」 死んでしまった人間と生きている人間を会わせることができる者。それが使者「ツナグ」です。何年か経ち、高校生だった使者の歩美も社会人になりました。仕事をするかたわらで、使者の役目も行っています。ご縁でつながった…

J.K.ローリング「カジュアル・ベイカンシ― 突然の空席」

J.K.ローリング「カジュアル・ベイカンシ― 突然の空席」 バリー・フェアブラザーが突然病死し、地方議会の議席に1つ空きが出来てしまいました。この地域は中・上流階級の住む場所の片隅に下層階級の住宅や薬物依存を治すためのクリニックがあるような地…

水野敬也「夢をかなえるゾウ4」

水野敬也「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」 健康診断の再検査で病院を訪れた主人公のサラリーマン。そこで医師から余命3ヶ月だと伝えられます。主人公には、病気持ちの妻と幼い娘がおり、自分が死んでしまった後のことが心配でなりません。受け入れ…

塩沼亮潤「人生生涯小僧のこころ」

塩沼亮潤「人生生涯小僧のこころ」 生まれ育った仙台の家を出て、奈良県吉野山の金峯山寺での修行に入り、千日回峰行や四無業を行った記録や、その様な過酷な行を経て得た悟りについて書かれています。生い立ちや修行僧時代、金峯山寺を出て仙台の慈眼寺の住…

ブラッドリー・トレバー・グリーヴ「地球の宝石」

文:ブラッドリー・トレバー・グリーヴ、写真:岩合光昭「地球の宝石」 絶滅危惧種の生き物の写真集です。日本語と英語の両方で書かれています。動物たちの美しい写真と共に、その動物の説明や、これらの動物が絶滅の危機に陥っていること、自然を守ることの…

朝倉かすみ「タイム屋文庫」

朝倉かすみ「タイム屋文庫」 主人公の柊子は、不倫を辞め、仕事を辞め、亡くなった祖母ツボミが住んでいた北海道の小樽の古い家で、貸本屋を開業することにしました。しかも品揃えはタイムトラベル関係のみ。それは、初恋の彼が好きだったものだから。たった…

小川糸「つるかめ助産院」

小川糸「つるかめ助産院」 最愛の夫が姿を消し、主人公のまりあは一人で南の島を訪れます。そこで助産院の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられます… *** 主人公は辛い過去を背負っています。 問題の大きさは様々でも、思い出したくない過去の思い出…

柚木麻子「伊藤くんAtoE」

柚木麻子「伊藤くんAtoE」 物語の中心人物である伊藤は、イケメンでセンスも悪くなく、実家が資産家で裕福な男です。しかし、自己中心的で、プライドが高く、自分が傷つきたくないから何もしない、でも他人は傷つける…というありさま。粗末に扱われるデパ…

瀬尾まいこ「幸福な食卓」

瀬尾まいこ「幸福な食卓」 毎朝、家族そろって食べる朝食の席で、主人公の父親は突然宣言します。「父さんは今日で父さんを辞めようと思う。」と。主人公の佐和子は中学生で、父の発言にびっくりしてしまったのですが、6歳年上の兄は、好意的に受け入れまし…