柚木麻子「王妃の帰還」
ある出来事をきっかけに、クラスの中心的なグループにいたカリスマ的存在の滝沢が、仲間からはじき出され、クラス1の地味グループに入ることになります。滝沢が加わったことにより、地味グループは平穏を失ってしまうのです。滝沢を元いたトップの座に戻すべく、地味グループは奮闘するのですが…
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女子高のクラスの中でのカーストを題材にして描かれている物語です。
柚木麻子の本を読んでいていつも思うのですが、
女性特有のグループ形成ですとか、女性同士の人間関係の在り方が本当にリアルに表現されています。
クラスの中心的存在と、クラスの地味な存在の関係性。
同じ年齢だから対等なはずなのに、目には見えないカーストが確実に存在している…(怖)
面白いので夢中で読めました!
陰湿な物語ではないので安心して読ください。