不慮の事故で記憶が80分しか保てない数学者の博士と、身の回りの世話をするために雇われた家政婦とその息子の穏やかな日々が描かれた物語です。
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まず、数字や数学の世界の美しさに気づかされて感動しました。
学生時代に授業で習ったはずなのに、博士の言葉で説明されると全然違って見えるのです。
また、博士の子どもに対する愛情。自分自身が困難な状態にもかかわらず、子どもへの愛情(家政婦の子どもだけではなく、全ての子どもへの愛情)を惜しまない博士の姿にも感動しました。
この物語を読んで、愛することってこういう事なんだ。
愛情は恋愛だけではないんだ。
そんな風に心から思いました。
大好きな1冊です。手元に置きたい一冊です。
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この本が好きすぎて、1年に1回くらい、内容をおぼろげにしか思い出せなくなった時に図書館で借りて再読しています。すでに3,4回は読んでいます。そのうち内容を暗記してしまうかもしれません。笑
たぶん近いうちに購入すると思います。