黒野伸一「あさ美さんの家さがし」
主人公のあさ美と、あさ美の周りの人々の、家や住環境をテーマにしたお話です。地方銀行を辞めて夜の仕事を始めた主人公のあさ美。ある時急に女装をして出勤するようになった、あさ美の父。そんな父や娘と距離を置くあさ美の母。また、あさ美の職場の同僚や、客として店を訪れる会社員等、それぞれの物語。
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どんなに立派な家に住んでいても、家庭の中がうまくいっていなかったら、幸せではありませんよね。逆に、家が狭くてボロボロでも、家庭が円満だったら、幸福度も高いと思います。
家や住む場所も大切ですが、あくまでも箱にすぎず、その中に住んでいる人間こそが重要なんだと思いました。