垣谷美雨「姑の遺品整理は、迷惑です」
主人公の望登子は50代のパート主婦です。姑が亡くなったため、生前姑が住んでいた家の片付けをすることになりました。姑の住まいは3DKの団地で、自宅から遠く、片付けるために90分かけて通わなくてはなりません。夫は平日仕事があるし、一人っ子のため、自分一人で片付けることになります。久しぶりに訪れた姑の家はきれいにしてはあるものの、様々な物がとにかく多いのです。いったいいつ片づけ終わるのか…
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垣谷美雨の本は、現代社会で問題視されている内容を扱うものが多い印象があります。
今回のテーマは親が遺した物の片付けです。
汚部屋ではなく、きちんと整理整頓されていても、物が多いのです。
なんとなく自分や夫の実家が思い浮かびました。汗
物語の終わり方はなかなか良かったですよ!
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数年前から、暮らしをシンプルにすることを心がけて生活しています。
ミニマリストまではいかなくても、普段から必要な物だけで生活するようにしていれば、この本の内容の様にはならないかな…と。
ただ、今まで気づいていなかったのですが、身の回りの物だけではなく、”家”も物なのです。物語の中で、実家をどうするかという話題が出るのですが、自分も将来的に実家をどうするのか、住まいをどうするのか、考えておこうと思いました。