女性目線の章を江國香織が、
男性目線の章を辻仁成が書いています。
主人公のあおいは、日本人ではありますが、両親の仕事の都合で幼少期からずっとイタリアに住んでいました。完璧なイタリア語と英語を話す、祖国がイタリアの日本人です。大学生になった時に、もう一つの祖国である日本を見てみたいということで、日本の大学に留学しました。そして、そこで出会ってしまったのです。もう一人の物語の主人公である、阿形順正に。
二人は恋に落ち、ある時に約束をします。あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモにのぼろう…と。たわいもない会話の中での、約束とも言えないような約束を。
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お気に入りの1冊で、もう何度も読んでいます。
そして何度も飽きずに感動し、泣くのです。苦笑
「冷静と情熱のあいだ」は、男性側の物語Bluと女性側の物語Rossoが分かれて出版されていました。
いつも私が読んでいる本は、愛蔵版で、RossoとBluが一冊に入っているものです。RossoとBluが交互に読めるようになっています。
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自分としてはめずらしく、映画を先に見てから、本を読んだ作品です。
ただし、映画より、本の方が私は好きです。
映画では、イタリアの街並みが本当に綺麗で…(物語が純愛だったので、より一層そう思えたのかもしれませんが。)
この映画を見てから、私はヨーロッパの石畳や街並み、旧市街の雰囲気の虜になりました。
今でも、近代的な都市より、歴史を感じるような場所に心惹かれます。
イタリア…いつか行ってみたいです。