遠藤彩見「千のグラスを満たすには」
若い女の子向けのキャバクラPR雑誌の担当者が急病で入院し、ピンチヒッターとしてライターをすることになった仁恵。40代の仁恵はキャバクラになんて行ったことも無く、なんとなく気がとがめつつ、キャバ嬢へのインタビューを行っていました。ジュビリーという老舗の高級キャバクラ店に関わる人達の物語です。
***
キャバクラに関する物語ではあるのですが、キャバ嬢でなくても、誰にでも当てはまる言葉をいくつか見つけました。
”シャンパンタワーのように、人にも自分を輝かせるものが必要だ。何よりも人を輝かせるのは、自信なんだよ。”
”自信はライトだ。自分でスイッチを入れなければ点かないよ。”
”人付き合いは顔と同じ。誰彼構わずすっぴんを見せたりしないでしょ?… …すっぴんを遠慮なく見せられるのって限られた人じゃない?そういう人にだけ見せてればいいの。”
”付き合いを控える理由は、みんなが納得するものを考えればいい。みんなのプライドを傷つけない、上手な言い訳でメイクすればいい。(本音を突き付ける必要などない)”
***
サクサク読めるので軽い読書にオススメです。