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柚木麻子「早稲女、女、男」

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柚木麻子「早稲女、女、男」

 

早稲田大学に通う主人公の香夏子。美人で頭も良いのに、同じ大学仲間の前では、女ではなく”早稲女”としてふるまってしまうのです…。

主な主人公は早稲田大学の香夏子ですが、香夏子の周りの、立教大、日本女子大学習院大、慶応義塾大、青山学院大の女性達のそれぞれの恋愛の物語です。

 

***

 

実際にそうなのかはわかりませんが、早稲田大学の女性が、女では無いようなイメージで見られる事を知りませんでした。

それぞれの大学の女のイメージ。本の中に登場している大学の学生や卒業生の方々には、わかるのかな…?と思います。

 

主人公は、肩書きや周りからの”こうあるべき”というものに、縛られ過ぎている印象を受けました。

ただ、この物語の主人公の場合は、早稲女だからというよりは、個人の性格の域な気がします。

 

実際そうなのかは別にして、それぞれの大学のカラーをテーマに書かれた女たちの物語がどれもおもしろかったです。

 

サクサク読めるので、軽い読書にオススメです。