本のある ゆたかな暮らし

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朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」

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朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」

 

6つの短編の物語が入っている1冊です。1つ1つの物語につながりはありません。主人公も、50代の主婦、中年の独身女性、パートタイマーの主婦、中年男性など様々です。共通していることは、どの物語も主人公が中年だということです。

 

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本のタイトルにもなっている、「たそがれどきに見つけたもの」のお話の中で、主人公が、人生80年として、今現在自分が生きている時を計算しています。

(計算の仕方は、四季の方は80÷4で、20歳までが春、40歳までが夏、60歳までが秋、それより先が冬です。時間の方は80÷24で、午前0時~1時が3歳、1時~2時が6歳…と計算します。)

主人公は50代なので、四季に当てはめると”秋”で、24時間に当てはめると”午後4時半”だった…とありました。

 

なんとなく気になって、私も、自分自身の年齢を当てはめて計算してみました。

私は、秋の気配を感じ始める夏の終わりで、時間は午前11時から12時の間でした。

 

もう折り返し地点になりつつある印象でした。

 

誰もがみんな、人には言わないし悟られないようにしているけれど、色々抱えている。

でも生きている。と思いました。