早見和真「店長がバカすぎて」
武蔵野書店本店で、契約社員の立場で書店員として働く、主人公の谷原京子。毎日毎日、朝の朝礼時から、勤務中に至るまで、店長にイライラさせられっぱなしです。薄給な上に、店長に振り回され過ぎて、仕事を辞めたいとすら思っていたのですが…。
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本の題名からして、店長がダメな人なんだろうな…と思いながら読み始めました。
店長はバカというより「何この人…。」「頭がおかしいのかな…。」という感じの印象を受けました。関わらないのが一番!と思えるような人でした。笑
最後の章で、店長のおかしな言動の真意がわかります。
それを知ったら、なんだか店長が、不器用で素敵な人に思えました。
それと、本屋さんの裏側がよくわかる物語でした。
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店長のせいでドタバタしつつも、読んだ後は、心温まるような物語です。
サクサク読めます。
軽い読書におすすめです。