竹内真「図書室のキリギリス」
三年前に夫が失踪し、離婚をして一人に戻った、主人公の詩織。学生時代の友人から声をかけられて、公立高校の学校図書司書をすることになりました。そんな詩織には、子どもの頃から人とは違った特技があります。物に刻まれた”想い”を感じ取ることができるのです。
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主人公の詩織は、そもそも司書の仕事をしたことがなく、手探りで、周りから助けられたりしつつも、学校の図書室をより活気のある図書室へと変えていきます。
自分の夢に向かって頑張る高校生たちの姿に後押しされて、離婚した元夫への気持ちも受け止められるようになり、主人公も前に進んでいきます。
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なかなか読みごたえのある物語でした。
希望が持てる爽やかな終わり方が良かったです。