本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

東野圭吾「マスカレード・ホテル」

f:id:yutaka821:20210929085139j:plain

 

東野圭吾「マスカレード・ホテル」

 

連続殺人と思われる事件が続いていました。犯人はまだ特定できていません。しかし、今までに起きた事件の暗号から、刑事たちは次の殺人事件が高級ホテルである、コルテシア東京で10日以内に起こると確信し、ホテル関係者になりすまし潜入捜査をすることになります。刑事の新田浩介がフロントを担当することになり、フロントクラークの山岸尚美が指導者としてつくことになりました。次々と訪れる宿泊客。犯人はいったい誰で次の被害者は誰なのか…。

 

***

 

この本を読んだのはたまたまテレビで映画を見たのがきっかけです。

 

実は、私、ミステリーが苦手です。

感情移入し過ぎてしまって苦しくなるため、ミステリーは基本的に避けています。

ですが、映画を見た時に、内容もそんなに重くなく、残虐なシーンも無く、おもしろかったことや、原作が以前から気になっていた東野圭吾さんだったので、思い切って読んでみることにしました。

 

読んでみて良かったです。

 

映画は駆け足で事件が解決していきますが、本ではじっくりと推理する過程が味わえました。

過去や感情、登場人物達の人間関係等がよくわかるので、映画より本の方がおもしろかったです。

 

***

 

テルマンは基本的に宿泊する人を信頼しています。

お客様がルールだと言うくらいに。

刑事は基本的に人をはじめから疑っています。

目つきに現れているそうです。笑

 

テルマンの山岸と刑事の新田という正反対の価値観で仕事をしている2人が、お互いに影響し合い、より良い方向に向かっていくのが、なんだかよかったです。

 

***

 

気軽に読めるミステリーとしておすすめします。

 

残虐なシーンは無く、内容も重くないため、私と似たような感受性が強い方でも楽しめる作品です。

例えるなら、名探偵コナンは大好き。でも、金田一少年の事件簿は苦手。といった感じでしょうか…。笑(自分のことです。)