東野圭吾「マスカレード・ナイト」
マンションで女性が死亡する殺人事件が起き、刑事たちは捜査をしていました。犯人はまだ特定できていません。そんな中、警視庁に一通の手紙が届きました。”12月31日午後11時 ホテル・コルテシア東京カウントダウンパーティー会場に殺人事件の犯人が現れる”という密告状です。数年前同様、刑事達がホテル関係者になりすました潜入捜査が行われることになりました。もちろんホテルマン役に指名されたのは、新田でした…。
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マスカレードシリーズは、3作品あります。
「マスカレード・ホテル」
「マスカレード・イヴ」
「マスカレード・ナイト」
という順番になっています。
今回、「マスカレード・イヴ」が入手できなかったため、「マスカレード・ナイト」を先に読みました。
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前回同様、ホテル・コルテシア東京には、本当に個性的で様々な宿泊客が訪れます。
作品の中で、ホテルに来るお客様は仮面を被っているという言葉がたびたび出てきますが、本当に何重にも仮面を被っており、犯人が全然わかりませんでした。
正直、犯人が分かった時には、これは予測不可能だ…と思いました。
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新田と能勢が事件や殺人犯、密告者について推理を進めていく過程はもちろんですが、ホテルマンの山岸が、お客様からの無理難題を、解決していく部分もおもしろかったです。
長い物語ですが、作品に引き込まれ、あっというまに読み終わりました。
注意点は、最後の方で性的暴行についての話題が出てきます。
苦手な方は気をつけてくださいね。
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ミステリーが苦手な方でも楽しめる作品です。
おもしろいのでサクサク読めますよ!