本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

朝井リョウ「世にも奇妙な物語」


朝井リョウ世にも奇妙な物語

 

5つの物語からなる本。第1話「シェアハウさない」、第2話「リア充裁判」、第3話「立て!金次郎」、第4話「13.5文字しか集中してよめな」、第5話「脇役バトルロワイアル」。後味がなんとも不穏な物語。

 

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なんでこの本を手に取ってしまったんだろう…。

朝井リョウだったからでしょうね。

 

心配性で感受性も高く、小心者なので、読み始めた最初の物語で、もう本当にゾッとしました…。

読んでいて怖くなり、途中でやめようかと思いつつも、結局最後まで読みました。汗

第1話以外は、大丈夫でした。むしろ最後まで読んだ方が良いと思いました。

 

 

第1話の物語は、性的な被害にあってしまった女性が主人公の話なので、苦手な方は気をつけてくださいね。

 

柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」


柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ

 

夫婦仲は悪くないのだが、セックスレスに悩む、主人公の初美。満たされない初美は、頭の中が変な妄想でいっぱいに…。

 

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読みやすいため、あっという間に読み終わりました。

 

主人公はまじめに悩んでいるのですが、なぜか面白い。

 

でも、現実でも言えないだけで悩んでいる人がいるんだろうな…と思いました。

なかなか面と向かって人には言えない悩みだと思いますので。汗

 

 

ふじもとみさと「ひみつのきもちぎんこう」

ふじもとみさと「ひみつのきもちぎんこう」

 

主人公のゆうたは、いつも周りの友達に良くないことばかりしてしまう。そんなゆうたの元に「きもち銀行」から手紙が届いた。いじわるや自分勝手なことをしたり、自分の気持ちと違うことをしてしまったら黒いコインが。自分の気持ち通りに行動したり、よいことをしたら銀色のコインが「きもち通帳」に貯まっていくのだと説明を受け、段々と自分の気持ちや行動を考えるようになっていく、ゆうただが…。

 

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過去に読書感想文の課題図書として選ばれていた本です。

わが家の子ども達の読書感想文用の本を探しているときに出会いました。

 

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小学校低学年にオススメの本です。

物語はとても短く、漢字もほとんどありません。

(小4娘、小6息子は30分程度で読み終わりました。)

 

おもしろい設定なので読んでいて楽しいです。

 

短い物語の中でも、うそでしょ!?という展開になったり、主人公のゆうたの心が成長していく過程がよくわかります。

 

小学校1,2年生のお子さんでも内容が理解しやすいので、読書感想文も書きやすい本だと思いました。

 

私としては(親目線では?)、読書感想文なんか関係なく読んで欲しいと思える本でした。

 

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自分の本当の気持ちに気付くことも大切。

自分の行動をふりかえってみることも大切。

 

 

 

村上しいこ「みんなのためいき図鑑」

村上しいこ「みんなのためいき図鑑」

 

クラスで、班ごとに分かれてテーマを決め、図鑑を作ることになった。主人公の嵐太の班では「ためいき図鑑」というテーマに決まった。嵐太の班には、学校には登校しているけれど、教室には来ずに保健室で勉強をしている、ゆらさんがいるのだが…。

 

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今年度の夏休みの読書感想文の課題図書です。

娘(小4)がこの本で読書感想文を書きました。

息子(小6)も空き時間に読んでいましたよ。

(夏休みで時間がたっぷりありますので…汗)

 

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子ども達だけでなく、もちろん私も読みました!!

なかなか読み応えのある物語でした。

 

保健室登校の児童と、クラスメイトの児童たちの物語です。

(今年度の読書感想文課題図書なので、詳しく感想を書くことはやめておこうと思います。)

 

疲れているためか、年齢のせいなのかはわかりませんが、最後の方では涙が止まりませんでした。苦笑

 

もともと感受性が高く、すぐに泣いてしまうタイプなのですが、

年々涙もろくなっている気がします…。

 

 

廣嶋玲子「十年屋シリーズ」

廣嶋玲子「十年屋シリーズ」

 

時の魔法が使える十年屋。物に流れる時間のみ止めて、その時のまま十年間預かってくれる。大切な物、隠しておきたい物、時には記憶までも。十年屋のもとには、様々な預け物の依頼が舞い込んでくる。

 

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娘(小4)が学校で空き時間に読むために購入した本。

大人の私が読んでも十分に面白いです。

 

預け物の依頼をしてくるのが、素敵な人の時もあれば、どうしようもない人の時もあって、本当に十人十色です。

 

少しドキドキするような物語や、大人の世界の事件のような物語もありますが、あからさまに子ども向けではない所が、小学校高学年くらいからは良いのかもしれません。