本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

早良朋「へんなものみっけ!」

 

早良朋「へんなものみっけ!」

 

主人公の薄井透は、名前の通り存在感の薄い公務員。市役所に勤務していたが、市立博物館に出向することになった。博物館では、鳥類、植物、海洋生物、鉱物…等々、さまざまな分野の研究者達と出会う。強烈な個性を持つ研究者達と仕事をする中で、薄井は自分の心の中にある夢を見つけていくのだが…。

 

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外出できない日々の中で、息子が好きそうだと思い、購入したマンガです。

 

博物館に勤務している研究者の方々の仕事を知ることができます。

 

主人公は平々凡々なキャラクターなのですが、その他の登場人物が本当に個性豊かで、強烈です。笑

 

マンガをおもしろくするために、極端に個性的にして設定を盛っているとは思うのですが、登場してくる研究者達のような人々は、現実世界に本当に存在すると思います!

例えをあげるとすれば、さかなクンです!

(そもそも、わが家の息子自体が、この漫画に登場する研究者の方々に近いものがあります。笑)

 

鳥類、海洋類、昆虫、鉱物…さまざまな分野がありますが、どの分野でも研究者になる道を選ぶ方々は、子どもの頃からずっと研究対象の物が好きで、好きなことを突き詰めて今の仕事(研究者)に就いているんですよね。

 

それがマンガを読んでいても伝わってきます。

 

ゲームや流行には興味が無いため、周りのクラスメイト等とは話が合わない…とか、仲間外れやひとりぼっち…とか、子どもの頃、特に学校生活での苦労話等もありました。

 

嫌な事、苦労した事がたくさんあっても、周りに合わせて自分の気持ちに嘘をついたりせずに、自分の好きな物をずーっと大事にして大人になっても良いんだという事が、マンガを読んで心に残ったことです。

 

水野敬也「夢をかなえるゾウ0」

水野敬也「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」

 

自分に自信が無く、将来の夢だと胸を張って言えるようなことも無い、主人公。そんな彼のもとに現れた、ガネーシャガネーシャのペットのバク。主人公が無欲なことに驚きつつも、夢の見つけ方を教えてくれていたのだが…。ガネーシャ自身にも乗り越えなければならない壁が立ちはだかる。

 

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自分のことを好きになること。

まずはここからスタート!

 

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主人公とは少し違いますが、私は子どもを出産して保護者という立場になってから、自分に自信が持てなくなりました。

 

PTAの役員など、割と積極的に手を挙げて、まじめに仕事もこなしますが、保護者同士の関係が苦手です。

自分と合わない人を全否定したり、人によって態度を変えたり…。

私の中では、人としてしたらダメだと思っていることを平気でする人が多々いるんです。

それを何度か目の当たりにしていたら、精神を壊しました…。汗

(お薬生活になりました。現在、減薬頑張り中です!!)

 

この物語の主人公と同じで、尊敬できる人達に囲まれて、日々暮らしていきたいです。

自分にとってマイナスの影響しかない関係を手放す勇気を出すことを、この本は教えてくれました。

 

実際には、子どものことも絡んできてなかなか難しいのですが…。

 

心の中に、そういう気持ちを持っているだけでも違ってくるのではないかな、と思います。

 

ひとりごと

 

気が付けば、かなり長い期間、ブログを放置してしまいました…。

 

その間に、小6息子が中学受験をし、小学校を卒業し、私立の中高一貫校へ入学。

私はというと、毎朝せっせとお弁当を作り、息子を最寄り駅まで送り迎えする毎日です。

 

息子のクラスメイトは、全員が違う小学校出身でした!!

私立と言えど、それにはビックリ!!

みんなまっさらな状態からのスタートなので、変なイメージも着かず、かえって良かったと思っています。

すでに、一緒に下校する仲間もできたようで、親として、とりあえずは一安心。

 

自分の気持ち次第で、中学・高校生活が、楽しくもなり、つまらなくもなる、と思います。

どちらかになるのなら、楽しい方が良いですよね!

 


本当に自分次第だよ!息子よ!

 

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新生活も軌道に乗ってきたので、ぼちぼちブログを再開できたらな…と考えてます。

 

ほったゆみ/小畑健「ヒカルの碁」

 

原作:ほったゆみ 漫画:小畑健 「ヒカルの碁

 

ある日小6のヒカルは、祖父の家の蔵で古い碁盤を見つける。その瞬間、碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士、藤原佐為(ふじわらのさい)の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。佐為の囲碁に対する一途な想いが、徐々にヒカルを囲碁の世界へと導いていくのだが…。

 

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この漫画は息子や娘が読みたいという事で、帰省した時に、実家から自宅へと持ち帰ってきました。

 

数十年ぶりに読みましたが、時代設定は古くなっているものの、色あせることはありませんでした!

 

読んだら、泣けてきました。

久しぶりに感動しました。

頑張ろうって思えてくるんですよね。

 

疲弊することが多いのですが、頑張って生きようと思いました。

 

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ほったゆみ先生のストーリーが素晴らしく、

小畑健先生の絵も美しいです。

 

特に絵は、ただ綺麗というよりは生き生きしていて力強い感じがするんです。

媚びている感じが全くありません。(上手く伝わると良いのですが…。)

小畑先生の絵は、ヒカルの碁の中盤~最後が個人的には一番好きです!

 

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息子(小6)&娘(小4)にも読ませて良かったと思いました!

 

年齢もちょうど主人公のヒカルと同じくらいですし。

良いタイミングでした。

 

夢や目標に向かって懸命に頑張るヒカルやその他の登場人物を見て、それぞれ感じたことがあると思います。

 

きっと良い影響を受けて、良い方向に向かってくれることでしょう!(笑)

 

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」

 

似たような手口の殺人事件が起きていた。被害者は犯罪歴がある者ばかり。この事件のために結成されたチームには、かつてホテル・コルテシア東京で二度の潜入捜査をした、新田も含まれていた。捜査をする中で、次の殺人事件が起こる舞台として、またしてもホテル・コルテシア東京が選ばれることがわかったのだが…。

 

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マスカレードシリーズは、そんなに重くなく、とても読みやすいため、期待して読み始めました。

 

新田は、捜査一課の係長になっていました。かつて同僚だった先輩刑事の本宮も捜査一課の別の班の係長に。そして今回から新たに登場する、捜査一課のさらにまた別の班の女性係長の梓。この3つの班が合同捜査をすることになります。

 

今回、殺人のターゲットにされてしまった人達が過去に起こした犯罪は最悪でした…。

しかし、当時の裁判で下った判決はそんなに重くはありませんでした。

 

裁判で決まった罪の重さと遺族の気持ち。

罪を犯してしまった者の改心。

また、違法捜査の是非。

これらが今回のテーマかな?と思いました。

 

あっという間に読み終わりましたが、ちょっと心が苦しかったです。

 

メンタルの不調等でお薬生活をしている方は、気分が悪くなるかもしれません。

実は私自身がそうなので…。汗

読みやすくておもしろいですが、再読はしばらくの間はやめておくつもりです。汗