本のある ゆたかな暮らし

本を読んで心豊かに暮らしたい

2020-01-01から1年間の記事一覧

鎌田洋「ディズニーの神様が教えてくれたこと」シリーズ

鎌田洋「ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと」「ディズニーハピネスの神様が教えてくれたこと」「ディズニーキセキの神様が教えてくれたこと」「ディズニーキズナの神様が教えてくれたこと」 ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)のスーパーバ…

鎌田洋「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」

鎌田洋「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」 まだ建設中だった時期からディズニーランドで働いていた鎌田さん。当時、鎌田さんはナイトカストーディアル(閉園後の深夜の清掃員)に配属されていました。ディズニーランドで、そうじの仕事をしながら出…

原田マハ「#9 ナンバーナイン」

原田マハ「#9 ナンバーナイン」 主人公の深澤真紅は、上京し、粗悪品のアートワークを販売する仕事をしています。ポスター並みに大量生産されているもので、本物のアートとは言い難い作品を売ることに気が進まず、仕事を辞めたいと思いながら働いていました…

竹内真「図書室のピーナッツ」

竹内真「図書室のピーナッツ」 直原高校の図書室で学校図書司書として働いている主人公の詩織。三年生は卒業し、主人公の詩織も無事に採用更新されました。新たに一年生も入学し、図書委員のメンバーも入れ替わります。図書室はとても活気づいています。そん…

三浦しをん「ののはな通信」

三浦しをん「ののはな通信」 聖フランチェスカという女子高に通う、野々原茜(のの)と牧田はな(はな)。庶民的な''のの"とお嬢様の"はな"は家庭環境が正反対なのですが、本当に仲良しです。学校や家での何気ない出来事を手紙でやりとりしていました。そして、2…

朝倉かすみ「エンジョイしなけりゃ意味ないね」

朝倉かすみ「エンジョイしなけりゃ意味ないね」 新人のOL、腹筋を鍛える女性、ダメな若社長に付く秘書、霊感が強い女性…などいろいろな短編作品が1冊にまとめられた本です。 *** どの物語も割と短いため、さらりと読めました。どの物語も終わり方が、なん…

西加奈子「白いしるし」

西加奈子「白いしるし」 売れない画家をしている主人公の夏目。知人に誘われて出かけた個展で見た絵に、心をさらわれてしまいます。そして、運命を感じてしまうのです。その絵の作者に。自分でも好きになったらダメだとわかってはいる…でも、好きだという気…

はらだみずき「銀座の紙ひこうき」

はらだみずき「銀座の紙ひこうき」 主人公の神井航樹は、志望した業界ではなく、銀栄紙商事という紙の代理店に就職を決めました。本当は、本が好きだという理由で、出版社を希望していたのですが、ダメだったため、割り切って、紙業界の仕事に向き合う日々で…

原田マハ「リーチ先生」

原田マハ「リーチ先生」 バーナード・リーチという偉い先生が、小鹿田にやってくる。そのために陶工たちが集められていました。リーチ先生とは、昔、イギリスから日本にやって来て、陶芸の道を志し、大成した人物でした。しばらく滞在するため、若手の高市が…

柚木麻子「あまからカルテット」

柚木麻子「あまからカルテット」 ピアノ講師の咲子、料理ブログをしている主婦の由香子、出版社勤務の薫子、美容部員の万里子。学生時代からの仲良し4人組。性格もばらばら、仕事や生活もばらばらの4人ですが、協力し合って、様々な出来事を乗り越えていきま…

朝倉かすみ「田村はまだか」

朝倉かすみ「田村はまだか」 札幌ススキノの小さな路地にあるスナック「チャオ!」で、クラス会の三次会が行われます。40歳の5人の男女が、遠方から遅れて参加する田村の到着を待っていました。しかし、田村はなかなか現れません。田村を待つ間に、5人のメン…

南綾子「婚活1000本ノック」

南綾子「婚活1000本ノック」 主人公は小説家の独身女性。32歳。お正月休みが終わり、故郷から一人暮らしの部屋に戻ってグダグダしていたところ、インターホンが鳴ります。夜10時、不審に思いつつも出たところ、そこに立っていたのは以前つきあいのあった山田…

辻村深月「ツナグ」

辻村深月「ツナグ」 死んだ人間と生きている人間を会わせる窓口。それが使者(ツナグ)です。生きている人間から依頼を受け、死んでしまった人間から了解が得られた場合には、死者と会うことができます。死者は、生前と変わらない姿で、話すことも、触れるこ…

竹内真「図書室のキリギリス」

竹内真「図書室のキリギリス」 三年前に夫が失踪し、離婚をして一人に戻った、主人公の詩織。学生時代の友人から声をかけられて、公立高校の学校図書司書をすることになりました。そんな詩織には、子どもの頃から人とは違った特技があります。物に刻まれた”…

早見和真「店長がバカすぎて」

早見和真「店長がバカすぎて」 武蔵野書店本店で、契約社員の立場で書店員として働く、主人公の谷原京子。毎日毎日、朝の朝礼時から、勤務中に至るまで、店長にイライラさせられっぱなしです。薄給な上に、店長に振り回され過ぎて、仕事を辞めたいとすら思っ…

加藤浩美「たったひとつたからもの —息子・秋雪との六年— 」

加藤浩美「たったひとつたからもの —息子・秋雪との六年— 」 この本は小説ではなく実話です。著者は秋雪くんのお母さんです。ダウン症と重い心臓の障害を抱えて生まれた秋雪くんとその家族の生活が、写真と共に綴られています。 *** 生まれた時、障害を知…

朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」

朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」 6つの短編の物語が入っている1冊です。1つ1つの物語につながりはありません。主人公も、50代の主婦、中年の独身女性、パートタイマーの主婦、中年男性など様々です。共通していることは、どの物語も主人公が中…

柚木麻子「早稲女、女、男」

柚木麻子「早稲女、女、男」 早稲田大学に通う主人公の香夏子。美人で頭も良いのに、同じ大学仲間の前では、女ではなく”早稲女”としてふるまってしまうのです…。 主な主人公は早稲田大学の香夏子ですが、香夏子の周りの、立教大、日本女子大、学習院大、慶応…

原田マハ「永遠をさがしに」

原田マハ「永遠をさがしに」 有名な指揮者の父とチェリストの母をもつ主人公の和音。母親は和音が小学生の時に突然家を出て行きました。和音の心が音楽から離れていきます。ある時、新しい母親になったという真弓が現れ、一緒に暮らすことになるのですが…。 …

今泉忠明「ざんねんないきもの事典」シリーズ

今泉忠明「ざんねんないきもの事典」シリーズ 「ざんねんないきもの事典」 「続 ざんねんないきもの事典」 「続々 ざんねんないきもの事典」 「もっと ざんねんないきもの事典」 「さらに ざんねんないきもの事典」 「ますます ざんねんないきもの事典」 「…

朝井リョウ「星やどりの声」

朝井リョウ「星やどりの声」 連ヶ浜にある喫茶店「星やどり」。今は亡き父親が自らリフォームして造ったお店で、天井には天窓があります。母親が中心になって切り盛りする喫茶店です。三男三女(6人きょうだい)の早坂家の子ども達が、それぞれに父親への思…

ひより「後悔しないモノ選び」

ひより「後悔しないモノ選び」 世の中には良いと思った買い物でも、結局お金も時間も無駄にしてしまい後悔している人がいます。一方で、効率よく買い物をし、好きな物に囲まれて充実した日々を過ごしている人もいます。両者の違いはセンスではなく、ちょっと…

遠藤彩見「バー極楽」

遠藤彩見「バー極楽」 主人公は寺の跡取り息子である照。修行に出て、照月という名前をもらいました。安穏寺は東京の都心に近い区の住宅街にある小さなお寺です。お寺の敷地の一角に、今は亡き母が茶道教室をしていた茶室があります。ある日突然、謎の姉妹が…

黒野伸一「あさ美さんの家さがし」

黒野伸一「あさ美さんの家さがし」 主人公のあさ美と、あさ美の周りの人々の、家や住環境をテーマにしたお話です。地方銀行を辞めて夜の仕事を始めた主人公のあさ美。ある時急に女装をして出勤するようになった、あさ美の父。そんな父や娘と距離を置くあさ美…

柚木麻子「嘆きの美女」

柚木麻子「嘆きの美女」 自分の容姿に自信がなく、引きこもりで、美女のためのサイトである「嘆きの美女」を荒らすことに喜びを感じていた耶居子。美女たちのオフ会の様子を隠し撮りしようとしていたところ、サイトの管理人のストーカーにケガをさせられてし…

朝倉かすみ「声出していこう」

朝倉かすみ「声出していこう」 舞台は札幌。地下鉄の駅で通り魔事件が起きました。サバイバルナイフで12~13人を傷つけた犯人は逃走中。その傍らで営まれている、登場人物達それぞれの日常が描かれた物語です。6つの物語が入っている本で、1つ1つの物語が少し…

三浦しをん「仏果を得ず」

三浦しをん「仏果を得ず」 文楽の世界を描く物語です。若手の大夫である主人公の健。高校生の時に修学旅行で文楽を観た時から、文楽の、特に大夫の虜になってしまいます。修行を重ねる健。ある時、三味線の兎一郎と強制的にコンビを組まされてしまうのですが…

瀬尾まいこ「春、戻る」

瀬尾まいこ「春、戻る」 結婚が決まった主人公さくらの元に、ある日突然、さくらの兄だという自分より12歳も年下の謎の青年が現れます。新手の詐欺だと思ったのですが、青年の様子を見ていると、そうも思えません。どこかで出会ったことがあるのかと、記憶を…

遠藤彩見「千のグラスを満たすには」

遠藤彩見「千のグラスを満たすには」 若い女の子向けのキャバクラPR雑誌の担当者が急病で入院し、ピンチヒッターとしてライターをすることになった仁恵。40代の仁恵はキャバクラになんて行ったことも無く、なんとなく気がとがめつつ、キャバ嬢へのインタビ…

柚木麻子「本屋さんのダイアナ」

柚木麻子「本屋さんのダイアナ」 母子家庭で、親によって髪も金髪に染められたダイアナ(大穴と書いてダイアナと読む)と、上品な家庭で、お嬢様育ちの彩子。二人は小学生の時に本を介して仲良くなり、大親友になります。正反対の家庭環境にお互いに憧れなが…